みかんの皮で麻の白シャツを染めましたので、記録しておきます。
- 色を煮出す
- 染める
- 乾かす
最小限の材料と工程で行っているので、できるだけ簡単にやってみたいという方は見てみてください。
みかんの皮染めの準備
それぞれの分量は本やサイト、染めたい濃ゆさによっても違ってくるので目安としてご覧ください。

逆に言えば、そんなにきっちりしなくても大丈夫ってことですね!
用意するもの
- 染めたい布…今回は155gのリネン(麻)のシャツ
- みかんの皮…布地の重さの半分〜2倍の量
- 豆乳または牛乳…水と1:1になる量
- ミョウバン…約8g(布地の5%)
- ホーローかステンレスの鍋…しっかり布が液体に浸かるサイズで2つ
- さらしやキッチンペーパーなど濾すもの
- ザル
- 菜箸やトング
分量は布地の重さが基準になっていくので計っておいてください
準備するものについての補足です。
染めたい布

今回は写真のリネンのスタンドカラーシャツです。約155gでした。
元は白シャツでしたが全体的に色が黄ばんでしまい、襟や袖が特に目立ちます。ところどころに小さなシミもあるので、生き返らせたいです。

染める前によく洗っておきます
他にもウール、コットンなど自然素材の繊維であれば問題ありません。
写真はボタンを前で留めていますが外しておきます。

私は前を閉じた状態で染めてしまい布が重なった部分が少し薄く染まってしまいました……
みかんの皮

みかんの皮の色は淡い色なので、濃いめが良ければ調節しましょう。
- 生の皮:布の重さの倍以上
- 乾燥させた皮:布の重さの1/2以上
濃いめに染めたい時は多めに用意しておきます。
今回は乾燥させた皮を使います。布地155gに対して、ストックしてあった皮は約200gと多めでしたが、このまま全部使うことにします。

染めたい色より濃ゆくなりすぎないように気をつけよう……
豆乳または牛乳

ウールを使う場合は不要です。
綿や麻素材は、豆乳などにつけこんでタンパク質を結合させておくことで染まりやすくなります。
大体の量でも構いませんが、布がしっかり浸かる水分量と同量の豆乳・牛乳を入れるようにします。

漬け込んだあとは洗い流さずに干すので、牛乳の匂いが気になる場合は豆乳がおすすめです。
ミョウバン
ミョウバンを水に溶かして媒染液をつくります。
草木染めした色が布に定着しやすくしたり色落ちしにくくするために浸す液体です。今回は染液に付けた後、媒染液につけます
漬物やお菓子作り、匂い防止につかわれるので、スーパーやドラッグストアで購入できます。
しっかり溶かす必要があるので粉末がおすすめです。
ホーローかステンレスの鍋
化学反応が起こるアルミの鍋は避けてください。
野田琺瑯のたらいは食器洗いやさらしの煮沸など幅広く使えるので本当に重宝していて、心の底からおすすめです。
みかんの皮で染める手順
それでは豆乳を浸す下準備から進めていきましょう!これは前日にやっておくとスムーズです。
- STEP0前日までにやっておく -薄めた豆乳に浸ける

布がしっかり浸かる量の水を入れ、水と同量の豆乳か牛乳を入れます。ムラができないようにときどき揉み込むように布を動かしながら浸します。
20〜30分ほど浸したら、洗い流さずそのまま絞って乾かしておきます。
- STEP1いよいよ染める!染液を煮出す

柑橘系のいい匂いがしてきます…… 鍋にみかんの皮を入れ、しっかり浸かる量の水を入れて煮出します。沸騰して15分ほどしたら火を止め、約30分放置します。
- STEP2布を柔らかくする

煮出し液を放置している間に、豆乳をつけて乾かした布をぬるま湯にくぐらせて柔らかくしておきます。
布が硬いと染める時にムラができるのを防ぎます
- STEP3みかんの皮を濾す

煮出した液を30分放置したら、染液を入れる鍋にザルとさらしなどの濾し布をセットし、みかんの皮と煮出した液を分けます。

みかんの皮は絞ってもいいですし、量が十分であれば絞らなくてもいいです。絞る時は水で冷ます等して熱さに気をつけてください!
- STEP4水を足して染液にする

水で薄める前はこんな感じの濃い色です 煮出した液に布が十分浸かるように適量の水を足して染液にします
- STEP5布を染液に浸す

布を染液にいれて20〜30分ほど浸けこみます。ときどき菜箸で揺らしたり、手で揉み込むようにして動かして染めムラができないようにします。
はなばた布に空気が入らないように、と気を付けておくといいです
- STEP6媒染液をつくる

染液に浸けている間に、媒染液を作ります。あらかじめミョウバンを少量のお湯やぬるま湯で溶かしておき、十分布が浸かる量の水に溶かし入れてよく混ぜておきます。
- STEP7媒染液に浸ける

色がふわぁっと黄色っぽく変わります 布を染液から取り出して上から抑えるようにしぼります。色ムラにもなるのでひねって絞らないようにします。
軽く水で洗い流したら媒染液に入れ、15〜20分ほど浸しておきます。
- STEP8水で洗い流す

軽く洗い流してみて好みの色であればそのまま水が透明になるまでしっかり洗います。
もし濃いめに染めたいときは、軽く洗い流して染液に戻します。気に入る色になるまで「染液→媒染液→染液」を繰り返し最後は必ず染液(10分ほど)で終わらせます。
- STEP9干したら完成

洗濯機で脱水して干したら完成です。おつかれさまでした!
柔らかいタマゴ色に仕上がり
今回は最小限の材料と工程で簡単に行いましたが、しっかりきれいに染まりました!
染める前と見比べてみます。




みかんの皮の量が多かったので濃ゆくなりすぎないよう気を付けたらしっかり狙った色に染まりました。
襟袖の汚れや全体的に黄ばんで古びた感じがなくなり、すっかり別のシャツとして生まれ変わりました!
草木染めした布を楽しむために
せっかくきれいに草木染めをしたらかわいがりたくなるものです。長くかわいがるためにできることがあります。

汚れてぞんざいに扱っていた今回のシャツも、染めたら急に気を遣うようになりました笑
直射日光に当てない
洗濯したらなるべく直射日光は避けて干すようにします。草木染めは紫外線で色落ちが進んでしまうので、できるだけきれいな色を長く楽しむために日光には気を付けましょう。
色落ちも楽しむ
自然のものなので化学染料より色落ちはします。ですがそんな徐々に薄まっていく色の移り変わりを楽しめるのも草木染めの醍醐味です。

色落ちを見越して濃いめに染めて長く楽しむのもいいですね!
染め直して楽しむ
うまく染まらなかったり、色落ちしきった布は何度でも染め直すことができます。同じ布でも色んな色に染めてさまざまな布の顔に出会っていきましょう!


