今回は家にあった百均すのこを切ってちょうど良い高さを見つけつつ継ぎ足を自作しました。
使うのはすのこや釘ですが、角材や板材を使っても同じようにできます。また容器に木材を入れるだけなどもっと簡単な方法もあるのでぜひ合う方法をためしてみてください!
在宅ワークが多くなって、家のデスクやテーブルだと肩が凝るようになったという人もいるのではないでしょうか。
高さを調節するだけでものすごくラクになりますよ!
既製品のつくりと同じにする
そもそも継ぎ足は販売されています。100均にも売っていますがプラスチックだったので避けました。
ネットで見るとプラスチックフリーのものは木製継足がありますが、どの素材でも大体つくりは同じです。
こんな感じ。
継ぎ足はいくつかの既製品から、見たところ大まかに2つの条件を満たせば良いようです。
- 必要な高さと家具を支えられる強度のある土台部分
- 家具からはなれないように土台の回りに壁があること
継ぎ足は家具を動かした時に一緒についてこないとバラバラになって面倒なので高さを合わせるものの他に壁があれば良さそうです。
買うとゴミも出るし環境コストもかかるし、いつも通り自分でできないかいくつか考えました。
継ぎ足DIYの3つの方法
継ぎ足を作ろうと思った時に3つ方法を思いつきました。
缶の中に土台を入れる
一番簡単なのは、壁となる缶や小さな木箱の中に高さを合わせた木材等の土台を入れる方法です。こんなイメージ。
缶は床に傷もつくるので底にクッションが必要です。桃缶など使うときはおしゃれに塗装するなどできないと見た目がなかなかよろしくありません。
角材の回りに板材をはる
必要な高さの角材を用意し、そのまわりに角材より数cm高い板材をつけて壁とします。てきとーに作った図ですがこんな感じ。上述した既製品のような形になって割りとしっかり作れそうです。
角材はサイズが合えば百均にもあります。なければホームセンターのカットサービスを利用できます。
他にも角材や丸材を彫刻刀で彫り下げることもできそうですね……
すのこで土台と壁をつくる
結局私は家に余っていたすのこで作ることにしました。わざわざ買わなくていいのと、高さの微調整ができるからです。
すのこを土台、壁ともすべて同じサイズにカットし、土台はそれらのピースを重ねることで高さ調節ができます。
壁も同じ大きさのため張り付けやすいです。
すのこは高さが5mmほどで微調整が効くので2、3日使ってみて低いと感じ、もう一枚ピースを重ねました。
もちろんすのこである必要はなく、正方形の板材や角材でもOKです。
でもこの長方形のピースだとテーブルの足が全部見えて結果的に継ぎ足と一体感が出るので底を上げてる感が軽減されているような気がします。
ではこのすのこ継ぎ足の作り方です。
すのこ継ぎ足の作り方
今回は「小さな森の倉庫」という楽天のお店でセミオーダー購入したカフェテーブルの継ぎ足を作りました。高さ60cmでセミオーダーしましたが、私は63cmまで上げます。
準備するもの
先に家具の脚の直径を測っておいてください。
長辺が直径+5mmくらいの長さになるようにすのこをカットします。
すのこは百均のものを使いました。すのこで棚を作った時のものを分解したので元のサイズがわかりませんが、おそらく2枚弱使ったと思います。
材料費としては耐震ジェルマットを100均で追加購入して全部で300円もかかっていません。
用意するピースは高さによっても個数が変わります。
また、耐震マットや床保護クッションをつける場合はそれだけでも5mmくらい上がるので考慮してください。
私の場合テーブル脚の直径は5cmだったので5.5cmにカットしたすのこを継ぎ足1個につき8枚用意しました。
短辺は切らずにもとの3.5cmの長さのまま使用し、結果的に3.5cmx5.5cmのピースを全部で32個準備しました。
100均すのこで作る継ぎ足のつくり方
では早速つくりましょう。
- STEP1すのこを分解する
100均のすのこは簡単に分解できます。写真のようにテコの原理でひきはがし、この大きい方の部材を使っていきます。
分解すると写真のような小さな頭のない釘が出てくるのでペンチで抜きます。
- STEP2やすりできれいにする
分解するとささくれや乾いたボンドがついているので、表面がなめらかになるまでやすりがけします。
- STEP3ピースをつくる
必要なサイズ(脚の直径+5mm)を測って鉛筆で印をつけておき、カットしていきます。ここで斜めにカットしてしまうとガタついたり、他のピースと合わなくなってしまうのでまっすぐきれいに切ります。
- STEP4台座を組み立てる
必要な高さ分のピースをボンドをつけながら長短の向きを変えて積み重ねます。この時どの側面も長さが合うように平面の場所に当てつけながら慎重に貼り合わせてください。
- STEP5壁をはりつける
写真のように土台と壁のピースの短辺をあわせて壁をボンドで貼りつけていきます。この状態で4セット作ったらボンドがしっかり乾くまで放置します。
- STEP6木ねじや釘をうつ
壁と台座の接着面が貫通するように釘を打ちます。すのこは柔らかく特に100均の素材はもろいので違う場所に貫通させて割れないように気をつけてください。
木ねじがいいと思いますが、サイズがなかったので釘を使いました。
- STEP7【オプション】耐震マットや床保護材をつける
必要に応じて床保護材などを貼りつけてください
- STEP8完成
耐震ジェルマットは一時的に土台の上に貼りましたが、本来は床との接地面につけてください。これで完成です。実際に家具に取り付けグラつきなどがないかしっかり確認しましょう。
おつかれさまでした!
耐震マットはプラスチックの力も借りよう
耐震ジェルマットは床との接地面につけてください。うちはまだテーブルの配置が決まっておらずしょっちゅう移動させているため床保護材を優先して底に貼りました。
耐震ジェルマットは洗えば何度も使うことができるため、使い捨てず安全のためにもここはプラスチックの力も借りて取り入れましょう。
私は100均で買ってしまったのですが、耐震ジェルマットも耐震強度があるようなのでもっと吟味すべきでした……。これから買う方はご参考ください。
継ぎ足は傷からも家具を守る
この継ぎ足を実際に使ってみるとかなり快適です。私の場合、テーブルが無垢材なので予想以上にしっくりなじんで気に入りました。
また、杉のテーブルのためすごく傷がつきやすいので掃除機がけの時にとても気を遣っていたのがちょっとしたストレスでした。
でもこの継ぎ足をつけてからは多少当たってもすのこなので気にならなくなりました!
もし破損したりしてもすぐに手に入る素材ですし、テーブルの色に合わせて塗装もできるのでおすすめです。
そもそもテーブルや椅子を買う前に気をつけたいこと
オーダーメイドやセミオーダーなど高さが選べる時は適切なサイズを選びましょう。
- 自分の身長にあったサイズを買う
- できるだけ似たサイズで試してみる
- 大きめを買わない
最適なサイズは差尺でわかる
一般的なデスクやテーブルの高さは男性の身長に合わせて70cmで作られていることが多いです。そのため特に女性や子供には合っていないことが多いのです。
適切なテーブルとイスの高さはテーブルの天板の高さとイスの座面の高さの差による差尺が大切です。自分の身長にあった差尺はすぐにわかります。
(身長(cm)×0.55)÷3 = 最適な差尺
下記サイトさんでは自動計算もでき情報も豊富なのでぜひ確認してみてください。
家具屋さんでできるだけ試す
差尺計算しても実際は座高や体感など個人差があります。自分の身長に合った差尺やテーブルの高さが分かったらできるだけ家具屋さんなどで試してみたほうがいいです。
大きめを買わない
無垢材のテーブルだと自分でも切ることができるため、「大きめを買って合わなかったら切ればいいや」と考えてしまうこともあるかもしれませんが避けた方がいいでしょう。
よほどDIY慣れした人でなければ4つの脚をガタつきなくすべて同じ長さに切るのは思っている以上に至難の業です。
むしろテーブルやイスは低めを買って継ぎ足するほうがずっと無難です!肩こりやデスクの違和感を感じたら高さも見直してみてください!