草木染めってやってみたいけど、手間も時間もかかりそうだなと思っていませんか?
実は「煮出す」、「染める」、「乾かす」だけで、やってみると意外とスムーズにできます!コンロの側から離れなければ食事の下ごしらえをしながらなど片手間でもOK!
今回はズボラでも楽しめる草木染めの方法を紹介します。
たまねぎ染めの準備
まずは必要なものを準備しましょう。プラスチックフリーに天然素材だけでできますよ。
染液がはねることがあるので、エプロンや汚れてもいい服装がおすすめです
分量の目安
布地の重さを基準に分量を合わせてください。あまり神経質にきっちり合わせる必要はなく目安です。
たまねぎの皮 | 布地の20% |
水 | 布地の約50倍 |
焼きみょうばん | コットン・麻:布地の5% ウール・シルク:布地の3% |
コットン、麻、シルク、ウールなどの天然素材の布地
もともと草木染めは自然染めとも呼ばれていたくらいですので、ポリエステル、アクリル、アセテートなどの化学繊維は染まりません。
天然繊維と混紡でも色は淡くなることが多いようですが、布地に豆乳を染み込ませておくと染めやすくなるようです。
布地は水で濡らしておきます。
マイクロプラスチックも流出するので化学繊維はできるだけ避けたいですね
焼きミョウバン
焼きミョウバンはぬか漬けやナスの漬物にも使われるので、スーパーでは塩などの調味料のコーナーか製菓コーナーにあります。草木染めでは黄色の澄んだ色になるためよく使われます。
焼きミョウバンは40gほどの熱湯で溶かして使います。冷えると固まってしまうので使う直前にやりましょう。
ステンレスやホーローの鍋やたらい
煮出した色がつくため、あとで洗い落とせるステンレスやホーロー素材のものを使います。布がゆったりと泳げる大きさでないと色ムラができるので大きめを用意してください。
私は野田琺瑯の小たらいを使ったのですが、野菜を洗ったり直火OKなのでさらしを煮沸消毒したり、ちょっと高いですが元とれるくらい1つあるととても重宝します。
たまねぎ染めの方法
手順は詳しく書いていきますが、要は「たまねぎの皮を煮出す」、「染める」、「乾かす」だけです。
早速やってみましょう!
- STEP1煮出して染め液をつくる
水1Lにたまねぎの皮を入れて煮出します。中火からはじめ沸騰したら弱火にし、さらに10分煮出します。
- STEP2冷ます
火を止めてそのまま十分冷まします。すでに結構色が出ています。
- STEP3濾す
冷めたらたまねぎの皮を取り出します。カスなどが残るのでさらしやキッチンペーパーなどで濾します。
- STEP4ミョウバンを入れる
40mlほどの熱湯でミョウバンをよく溶かし、濾した液にいれます。混ぜると液が白く濁りますが大丈夫です。
- STEP5布地を入れる
いよいよ布地をいれていきます!私は今回コットンのダブルガーゼを使っています。入れたそばからきれいな色がついていって感激しますよ!
- STEP6煮て冷ます
再び火を入れます。中火から始め沸騰したら弱火にして10分煮ます。白濁していたのも澄んだ色になっていきます。
火にかけている間は色ムラが出ないよう、ときどきかき混ぜましょう
- STEP7再び冷ます
冷めていく段階で染まっていくため、最低30分以上、できれば1時間置いておきましょう。この間にも時々かき混ぜてください。
- STEP8洗って乾かす
冷めたら流水でよく洗います。はじめは染液と同じくらいのぬるま湯で流し、徐々に温度を下げて水ですすいでいきます。水が透き通るまでよくすすぎましょう。
絞ったら風通しのいい日陰で干します。
- STEP9完成
乾いたら完成です!たまねぎの皮とは思えないほどきれいでかわいい黄色に染め上がりました!
普段から気軽に楽しめる草木染め
今回は染めたダブルガーゼでハンカチを作ります!ガーゼはコットンで薄いため失敗や色ムラもなくきれいにできて満足です。
やってみると放置する時間も長いため、家事の合間合間でキッチンでも染め物はできます。
紅茶などの茶葉やハーブ、栗、紫蘇、調味料のターメリックやインスタントコーヒーまで実は染め物を楽しめる素材は結構身近にあります。あまり気負わずぜひやってみてください!