最近納豆は家で育てているパセリや大葉、リボベジのネギなどを使って作っています。
納豆を手づくりする時、パックに入った市販の納豆や「納豆菌」を購入することもできますが、家庭菜園やリボベジをしている人なら、それらのお野菜やハーブでも納豆は作ることができます。
私は健康を意識し始めて納豆を毎日食べるようになりましたが、いかんせん、あのパックとぴろぴろビニールとタレの小袋がゴミとして(しかも大量に)でるのがストレスでした。
やってみたらしっかり糸ひくおいしい納豆がストレスフリーで作り放題!
発泡スチロールなどで作っている人もいますね。
私のように温度管理に自信がない人はヨーグルトメーカーもおすすめです
納豆づくりは納豆菌があればできる
納豆菌は枯草菌(こそうきん)の一種だそうです。枯草菌は土壌や植物自体、また空気中にも常にいる菌の一つらしいです。(参考:みんなの発酵BLEND「納豆菌とは」)
納豆は昔は藁に包まれて作られていましたが、藁にいる枯草菌を利用して作られていたんですね。
以前NZで暮らしたとき、現地の日本人で庭に自生しているハーブで納豆を作っている人がいるのを思い出して今回やってみましたが、その辺の雑草でも良さそうですね…
今回試したのは大葉・パセリ・ネギ
どこでもいる菌なら我が家にもいるんじゃないか?ということで大葉とパセリ、そしてリボベジしている水耕栽培のネギが出窓に大体常駐しているのでやってみました。
今は必要な時にさっと出窓から収穫して納豆を作っています。
大葉やネギは日本のハーブですね
パセリを使った納豆の作り方
用意するもの
素材の量は正直まったく測っていません…分量は目安でご覧ください。
てきとーでもできてしまいます…
乾燥大豆を蒸すのが面倒な方は水煮の大豆でもできましたので、やってみてください。
その場合は水煮大豆を洗った後、蒸すか茹でるかして温めてお使いください。
納豆の作り方手順
今回はパセリを使った時の写真でお送りしますが、ネギや大葉でも全く同じ方法で大丈夫でした。
大豆は前日から一晩浸水させたものを使っています。
- STEP1大豆を蒸す
前日浸水させておいたぷっくりした大豆を、手で潰せるくらいまで蒸します。お好みですが、個人的には柔らかい方がおいしいです。
- STEP2容器とパセリを熱湯消毒する
パセリは先にしっかり洗っておきます。
納豆をつくる容器に熱湯を入れ、混ぜる時に使うスプーンも入れて一緒に消毒します。洗ったパセリは全体が湯に浸かるように数秒ゆらゆらさせればOKです。
- STEP3大豆とパセリを容器に入れる
大豆が蒸しあがったら、温かいうちに消毒した容器に大豆とちぎったパセリを入れます。
パセリは適当にちぎって入れたら、大豆がくずれないようにスプーンで全体に生き渡るように入れておきます。
- STEP4ふきんやさらしをかぶせる
納豆の発酵には空気が必要なので、フタは被せず清潔なふきんやさらしをかぶせてゴムなどでとめておきます。
- STEP5ヨーグルトメーカーにセットする
ヨーグルトメーカーに容器をセットします。
ヨーグルトメーカー本体のフタも空気を入れるために完全に閉めず、ちょっとズラしてかぶせておきます。
45℃、24時間 にセット
最近(5月中旬)暖かいので19時間でもできました。暑い季節はもっと時短できるかもしれません。
はなばた10時間ほど経って、隙間から嗅いでみると納豆っぽい香りがしてくるのでワクワクしてきます
- STEP6納豆の完成!
時間がきたら覗いてみて、大豆の表面に白い膜がはっていたら成功です!
お疲れさまでした。
アイリスオーヤマのレシピブックを見ると、完成から2〜3日冷蔵庫で寝かせて食べ頃になるらしいですが、できたその日でももちろんおいしく食べられます。
私は正直寝かせても寝かせなくても味の違いはよくわからなかった…(バ○舌…)
完成したパセリ・大葉・ネギの納豆
手作りした納豆は大豆の素材感があって、個人的には市販のものより好きです。
匂いは人によってはキツく感じるかもしれませんが、私はすぐに慣れました。(アンモニアっぽい香りというのでしょうか…)
パセリ納豆
パセリ納豆を混ぜてみるとよく糸を引きます。あとで色々やってみて分かりましたが、パセリやネギなどの素材をたくさん入れれば入れるほど、納豆菌が増えて一層糸がよく引くようになりました。
好みで調整してくださいね
ネギ納豆
ネギは小ネギを八百屋さんから買ってきて、根っこを水耕栽培させています。そのリボベジしたネギを入れて発酵させました。
水耕栽培はカビが生えやすいので気をつけて洗ってください。発酵の温度でカビも繁殖してしまいます。
大葉やパセリも同じですが発酵に使った素材は一切元の風味がなくなります。食べることはもちろんできますが、好みに応じて生の追いネギしてください。
冷凍ネギでもできました
ちなみに小口切りにして冷凍しておいたネギでもしっかりできました!いざという時用にいつもあるので、これはとても助かります。
八百屋さんで買った小ネギを切って、家にあるジップ袋に保存していたものです。
市販の冷凍ネギでできるかは不明…。もし薬品を使って洗浄されていたりすると枯草菌はいないかもしれません…
大葉納豆
大葉はちぎって入れました。
大葉、ネギ、パセリとも同じですが切り方はなんでもOKですが、最近は小さめに切って全体によりまんべんなくまぶすようにしています。
その方が納豆菌が多く増えている感じです。
手作り納豆のデメリット?挑戦前に気になったこと
匂いがすごい??
アイリスオーヤマのヨーグルトメーカーのレシピ本にも、完成前はアンモニア臭がするため換気扇の下に置くように書いてあります。
個人的には全く気になりません。うちのキッチンは風通しがいいからか、顔を近づけたら香ってくる程度です。
納豆菌が他の発酵食品づくりに影響する?
「ヨーグルトメーカーで納豆を作ったら、そのあとヨーグルトが作れなかった」というネット情報をみてムムッと警戒していました。
納豆菌は熱湯でも零下でも宇宙に持って行っても死なないらしい激ツヨな菌で、他の乳酸菌や酵母が負けてしまうらしいのですね。(参考:Happiness Direct「【医師監修】納豆菌とは?特徴・効果・効能を説明。腸内環境にいい理由や「強い」といわれる理由を解説」)
日本酒を作る杜氏も納豆は控えるそうです
でもレシピ本や取説にも特に「気をつけろ!」とは書いていないのであまり気にしておらず、今のところ影響はないです。
変わらずヨーグルトや甘酒、たまねぎ麹などの調味料も作れています。
パンも問題なく発酵させて作れています
ただ、念の為気をつけていることはあるので、以下を守っているうちは大丈夫だと思います。
今のところヨーグルトメーカーは毎日稼働しているわけではなく、使用は自然と1〜3日空くのでちょうどいいのかもしれません。
色々気になることはありましたが、作ってみると大満足でもはや市販品を買う気はまったくしません。
ゴミからも解放され、手作りしているしょうゆ麹で味付けでき無添加で食べられます。身近な素材を使ってぜひ作ってみてください!