生分解性スマホケース。使用感と劣化具合、コンポスト行きまで

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プラスチックフリーなスマホケースを探している人は生分解性プラスチックのケースに行き着く人も多いのではないでしょうか?

まだまだ使っている人が少ないので、使った感じどうなの?最後は土に戻すことができるらしいけど、結局どう処分できるの?と気になりますよね。

今回は3年以上使った生分解性スマホケースの使用感や最後の状態などをレビューします!

生分解性のスマホケースってどんなもの?

自然に還る 生分解性プラスチック

そもそも「生分解性プラスチック」とは使い終わったのち、微生物によって分解され最後は二酸化炭素(CO2)と水(H2O)となって自然に還すことができるものです。

原料は例えば植物由来のものであれば、セルロース、トウモロコシや麦、ジャガイモなども使われているそうです。

はなばた
はなばた

すでに農業から文房具、医療まで幅広い分野で使われています。

(参考サイト:DNP「生分解性プラスチックは環境に良い? 問題点やデメリットに迫る」

今回紹介するスマホケースは麦製

購入したのは下の商品で2020年10月、Amazonにて2600円ほどでした。

現在まったく同じ商品はAmazonでは在庫切れになっていましたが、よく似た商品が楽天にありました。

商品の特徴
  • 原料:麦からできた生分解性プラスチック
  • 堆肥化が可能
  • 柔らかく柔軟性があり、衝撃を吸収する
  • 麦の繊維が見える自然素材特有の風合い・色合いのデザイン

実際に使ってみたおすすめポイント

麦スマホケースの全体像
iPhone7で使っていました

購入当初は柔らかく柔軟性があり、何度か落としてもスマホに不具合はありませんでした。ただし、年数が経つと割れやすくなります(劣化具合は後述)。

手触りはサラッとはしていますが、すべりやすいわけでもなくよく手に馴染みます。

明らかに普通のプラスチックやシリコンとも違うちょっと不思議で自然素材特有の温かみのようなものがあります。

はなばた
はなばた

ホワイトを購入しましたが、デザインはシンプルですし麦の粒々の繊維がいいアクセントになってとても気に入っていました。

3年の間で気づいた注意点や劣化具合

角につきやすい汚れ

ホワイトだったせいもあってか、びっくりしたのは1日デニムのポケットに入れていたらデニムの色がきれいに色移りしてしまいました。

しかしその後気づかないうちに青っぽい色はほとんど目立たなくなりました(手や他の衣類などに色移りした??)。

ただし2年ほど経った頃から端の黒い汚れは取れなくなっていきました。拭いても落ちず、色移りではなく単純な汚れの浸透と思われます。

はなばた
はなばた

普通のプラスチック素材のものと変わらないといえば変わらない…

2年半ほどで割れてくる

最初の割れた部分

2年半ほど使い続け、最初に左側面の音量ボタン部分にヒビが入り割れてしまいました。

このケースは結構強く押さなければボタンの効きが悪かったので、一番負荷がかかる部分だったと思います。

割れ目を見るとわかりますが、普通のプラスチックと違って、素材がポロポロと崩れ落ちるような割れ方です。

下の部分も割れた

その後本体下部も気づいたらいつの間にか割れていました。

気づきませんでしたが、道端に落ちたとしても少なくともマイクロプラスチックにはならないという安堵感があります…。

大きく欠けた

3年ほど経った時、ついに大きく欠けました。次のスマホケースを探しつつ無理やり使い続け…

こんな状態に…

どこそこ割れた
内側も少し変色していた

さすがにもうスマホケースとして機能していないためスマホから外しました。

外す時に少し力を入れてひねっただけでさらに大きなヒビがあっさり入り、かなりもろくなっているのが分かりました。

はなばた
はなばた

おつかれさま、って言葉しかないです

その後しばらくの間、文房具など他のものと一緒に小物入れに入れていたらこんなにボロボロになっていました。

ちょっとした衝撃などでどんどん崩れていったようです。もはや原型がありません…

生分解性スマホケースをコンポストへ入れる

この生分解性プラスチックは堆肥化が可能ということですが、実際は庭にまくなどしてもかなり時間がかかるようです。

コンポストなど微生物がよく働く環境で自然に還すほうがいいらしい(参考サイト:DNP「生分解性プラスチックは環境に良い? 問題点やデメリットに迫る」ので、我が家の段ボールコンポストに入れることにしました。

分解しやすいように小さく、水分も含ませて

スマホケースをチップ状に

段ボールコンポストに分解に時間がかかるものを入れる時はなんでも小さくします。

まずはスマホケースをチップ状にしました。手で折ると簡単にポロッと割れます。

ミルで粉砕

その後、コーヒーミルで粉砕しました。

先にきれいに洗って乾燥はさせていたのですが、もしかしたら内部に水分が残っていたのか完全に粉状とはなりませんでした。

ぬかっぽい感触

触ってみると、ふわっとしていました。なんとなく米ぬかを触った時の感触と似ていてちょっと不思議な感じです。

浸水させてみた

その後、水につけて半日ほどおいてみました。

分解には水分も必要なのと、単純にどんな変化があるんだろうと気になったからでしたが、特に目立った変化はなく水分を吸った感もありませんでした。

コンポストへ

最後はそのままコンポストへ入れました。すごく分かりにくいかもしれませんが、白い粒が散らばっているのが元スマホケースです。

これで生分解性プラスチックのスマホケースが一応自然に還っていった…ということにはなります。

ですが大変残念ながら一般家庭では本当に水と二酸化炭素になって消えていったのかまでは検証できません

暖かくなってきて我が家の段ボールコンポストは今絶好調なので、とりあえず微生物たちの力を信じようと思います…。

段ボールコンポストの作り方

プラスチック以外の素材を使ったスマホケース

なかなか100%プラスチックフリーは見つからないのですが、探すと生分解性プラスチック以外にも自然素材を使ったスマホケースは色々あるので、お気に入りを探してみてください。

ハンドメイドのスマホケースを楽しむ

ハンドメイドスマホケースの外側
和田誠さんのイラストのモンタージュを刺繍
ハンドメイドスマホケースの内側

その後私は、ジーンズの裾上げをした時のデニム生地をお菓子の空き箱に貼り付けてデコパージュのスマホケースを作りました。

デニムはちょっと生地が厚くて難しかったので、薄めのお好きな生地を選ぶといいと思います。

あとで、シリコンや天然ゴムに貼り付ければ手洗いができたのになぁと悔やまれたので、作ってみる方はご検討ください。

デニムのスマホケース

デニムのスマホケースは市販も色々販売されていますが、日本が誇るデニム「岡山デニム」のスマホケースが人気です。

竹や木製のスマホケース

桜やウォルナットなど、それぞれの色や木目も楽しめる木製のスマホケース。目にするだけでほっこりできそうです。

レザーのスマホケース

レザーは動物にも環境にも良くないのでは?という誤解も多く広まっていますが、実は持続可能な素材としてその良さが今日再発見されています。(日本経済新聞「革製品って、実はサステナブル 干場義雅氏と語り合う「確かな魅力」)

スマホケースとしても長く大事に使えたらいいですね。

金属製スマホケース

プラスチックフリーに金属製のスマホケースだとチタンやアルミ素材のものがあります。強化ガラスなど採用されていて、とにかくなんだかものすごく強そうなのです。

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