鉄フライパンを検討中の方、意外と種類が多く何を基準に選べば良いか迷っていませんか。
またテフロンなどのフライパンと違って手入れも必要ですし、自分が使えるようになるか気になるところかもしれません。
ここでは初心者が選ぶときのポイントと一見おすすめしない人であっても使えるようになるヒントを体験談からお伝えします。使い続けるうちに愛着がわいてかわいく思えるようになりますよ!
長いので目次のお好きなところへ飛んでください。
鉄フライパンを使う8つのメリット
私も長い間テフロン加工されたフライパンや鍋が好きで使っていました。焦げずに便利で使っていましたが、テフロン加工は使っているうちに剥がれそのうち使い捨てることになります。
もう消耗品として安いものを使っている人もいるのではないかと思いますが、テフロンはプラスチックなのですね。使いながら体内や川や海にマイクロプラスチックとなって流れていると知りやめました。
(参考サイトへとびます)
代わりに使うようになった鉄フライパン。メリットを知ればますます使いたくなります。
- テフロンから離れて脱プラできる
- 熱伝導が良く、食材が格段においしくなる
- 熱伝導が良く、光熱費を節約できる
- 長持ちするため買い替え不要、ゴミ削減もできて経済的
- 傷がつきにくい
- 一度油がなじめば手入れが簡単
- 料理するだけで微量でも鉄分が摂れる
- 愛着が湧く
鉄といえば肉かもしれませんが、私が最初に感じたのは野菜のおいしさでした。ニンニクと塩で炒めただけのキャベツがシャッキシャキでやたらとおいしくて感動しました。
フライパンに染み込んだ油が加熱することで油膜となり食材にまんべんなくそして素早く熱が通るからなのだそうです。
また、鉄は熱伝導率が高いので思っている以上にすぐに温まります。保温性もいいので、レシピに強火とあっても中火で十分です。
鉄フライパンは手入れさえしていれば半永久的に使えます。これまで劣化しては買い替えていたものはお金を出してゴミを出し捨て続けていたようなものですね……。長く使うことで愛着も湧いてきます。
また、テフロン加工の調理器具は金物が使えなかったりと傷つきやすいですが鉄フライパンは基本的にステンレスのターナーなどなんでもガシャガシャ使えて傷を気にする必要がありません。
手入れが面倒なイメージを持っている人もいると思いますが、油さえなじめばむしろストレスフリーな調理器具です。使っているうちにこの油を塗る作業がじわじわ楽しくなってきます。
初めての鉄フライパンを選ぶときの8つのポイント
鉄フライパンを選ぶときのポイントです。色んなメーカーがありますが、初めて使う場合は熱伝導率や厚みで変わる美味しさなどの細かい点は比較できないので分かりません。
前述したような鉄フライパンの良いところはどのメーカーのものも大前提(どの説明書きにもある)なのであまり心配ありません。自分の使いやすさや手に入れやすさで選びましょう。
鉄フライパンを選ぶときのポイントは大きく8つあります。自分が抑えたいポイントが分かったらそれに合う商品を探してみましょう。
製造地 | サステナブルに地元産や国産がおすすめ! |
熱源対応 | 直火のみ?IH対応? |
空焼き | 使い初めの焼き込みは必要? |
持ち手の素材 | プラスチックフリーな金属製か天然木がおすすめ! |
持ち手の交換 | できる?できない? |
価格 | ノンブランドから有名どころまで様々 |
サイズ・形 | 卵焼き器から大鍋まで様々 |
厚み | IH使用やお肉などこだわる人は2mm以上がおすすめ |
これらのチェック項目の一部を補足します。
IHコンロは注意。空焼きや強火は基本的にNG
鉄フライパンの使い始めは空焼きという作業を行う必要があります。
販売経路でフライパンが錆びつかないように塗ってある防錆加工を高温で焼き切ること
これは基本的に直火で行う必要があり、IHコンロでは鉄フライパンが歪むなど不具合が出てしまいます。
IHコンロをお使いの方は、空焼き不要の鉄フライパンを購入するか、カセットコンロで空焼きするなど注意が必要です。
ただし、空焼き不要の鉄フライパンにはシリコンの焼き付け塗装がしてあります。上の写真は私の鉄フライパンの裏底部分でまだシリコンが剥がれきれず一部残っている頃のものです。
使っているうちに自然と剥がれてきますが口にしても無害だそうです。(参考サイト)
気になる方は熱して剥がれてきた部分からこさいで全部とってしまうことになります。(私は表を金タワシで先に全部こさぎましたがちょっと大変です。)
IHの場合はシリコンが熱源プレートに溶けて付着しやすいようなので注意です!
持ち手の注意点
持ち手は天然木がおすすめです。金属製とくらべて使っているうちに持ち手が緩んでくることがあるようですが、金属製はものによっては熱が伝わるので初めての人が使うには注意が必要です。
持ち手が太く筒状のものはあまり熱くなりませんが、薄いタイプのものは持てないほど熱くなるものもあります。革の持ち手カバーをつけるなど工夫ができればいいと思います。
持ち手が熱くなるのは上記のタイプですが、こちらはサイズや持ち手の角度など非常に使いやすいようでレビューからも分かるように長く人気の商品です。
お値段も安いのでサイズ違いを買うときは挑戦しようと思っています。
厚みについての補足
厚みについては厚みがあるほどじっくり焼けるのでお肉など美味しくなりますが、逆に野菜などさっと仕上げるときは薄めがベターです。
IHコンロの強火は思っている以上に火力が強いため鉄の薄い製品だと中央部分が膨らむなど歪みが出ます。
中火が基本ですが、強火で使いたい方は厚めを選ぶ必要があります。ただし、厚みが出るほど重みも出ます。
エントリーにおすすめ!パール金属 燕三条製のリーズナブルな鉄フライパン The鉄
私は使いこなせるか分からなかったので、ガス使用ですが空焼き不要の簡単に使い始められる国産のもので、当時1580円(税込)のリーズナブルな製品を選びました。
この安さ…とちょっと心配にもなりましたが、今となっては結果コスパ最高で大満足です。
一つだけ残念だなぁと思ったのは持ち手です。天然木ではあるのですが、表面に何かコーティングされているようです。汚れなどはつきにくいのですが経年変化は楽しめないかも……?
また、調べたところ持ち手だけ販売はされていないようなので劣化した際の交換はできません。
ただ850gで26cmでは軽い方、油も1週間ほど正しい方法を続ければすぐになじんで錆もでていません。とりあえず鉄フライパンデビューしてみたいという人には十分おすすめです。
持ち手の交換や経年変化をまで楽しみたい人向けにはリバーライトがあります。錆びにくい加工もしてあって初めて使う人や脱プラを目指している人にも人気です。
買う前に確認しよう。鉄フライパンをおすすめしない人
これだけいいことがたくさんある鉄フライパンですが、あまりおすすめしない人もいます。もちろん気をつければ誰でも使えますが、買う前に自分に合っているか確認してみてください。
私がサステナブル生活を始めてから諦めかけるほど手こずったのは、湯シャンとこの鉄フライパンでした。どちらもちゃんとしようとし過ぎだったので、似たタイプの人はあまり気負い過ぎないでください。
ある程度てきとーでいいのよ
手入れや調理時の手順をきっちりしようとし過ぎたり、焦げたからといってゴシゴシ磨きたくなってしまう人はおすすめできないかもしれません。
私は金タワシで磨き過ぎて最初のうちはなかなか焦げから卒業できませんでした。
逆にちょっとてきとーなくらいでちょうどいいです。どちらにしても最初は失敗もします。失敗込みで楽しんで使うと気持ちも楽になって使い続けることができるようになります。
また、鉄フライパンは他のテフロンや銅などと比べると重いのが特徴です。
ただ使ってみて分かりますが一般家庭の料理でプロがやるようにフライパンを振り回すようなダイナミックなことや長時間持ち続けることは(私は)ありません。
それから料理をする頻度が少ない人は、単純に油がいつまでも馴染んでいかないことと、使わないうちに油が乾き錆び付く可能性があります。使わない時も時々手入れができれば問題ありません。
鉄フライパン選びのポイント おさらい
今回は私が鉄フライパンに挑戦する前に気になっていたことや調べたことをまとめました。
色々迷いましたが手入れも慣れてしまえば面倒でもなく、今は鉄フライパンに替えて良かったと思っています。キッチンの壁に鉄フライパンがぶら下がっている光景はなかなか気に入っています。
ズボラな私は以前スキレットを見事に錆びらせてダメにしてしまった経験があったので、二の舞になるかも……と心配していましたが、
スキレットと違って最近の鉄フライパンは今回紹介したもののように持ちやすかったり錆びにくかったりと使い始めから管理がしやすくなっている製品もあります。
8つの選び方のポイントを押さえたら、あとは自分が無理なく付き合っていけそうであればとりあえずチャレンジしてみてください。
製造地 | サステナブルに地元産や国産がおすすめ! |
熱源対応 | 直火のみ?IH対応? |
空焼き | 使い初めの焼き込みは必要? |
持ち手の素材 | プラスチックフリーな金属製か天然木がおすすめ! |
持ち手の交換 | できる?できない? |
価格 | ノンブランドから有名どころまで様々 |
サイズ・形 | 卵焼き器から大鍋まで様々 |
厚み | IH使用やお肉などこだわる人は2mm以上がおすすめ |
また錆びてしまってもそこから挽回できるのも鉄フライパンのおもしろいところです。ぜひチャレンジしてみてください!