自分でできる!無垢の家具はみつろうワックスでケアしよう

みつろうワックスの色味 おすすめの道具とケア
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無垢の家具には使い始めや定期的なケアに自分でオイルやワックスを塗ることができます。塗装処理がされていない天然木は木を保護したり長く大事に使うためにもこのケアが不可欠です。

毎回業者さんに頼むより自分でやればいつでも気になった時にできて安上がりです。

今回使うみつろうワックスはネットでも1,000円以内でも購入でき、塗り方も簡単でしかも撥水もしっかり機能しています。一度コツが分かるとケアするのが楽しくなります。

今回は無垢のカフェテーブルにみつろうワックスを塗っていきます!

無垢材にワックスケアが必要な理由

無垢材
ワックスケアする理由
  • 木の反りを抑える
  • 水分によるシミができにくくなる
  • 艶が出る

そもそも無垢材とは木を切って乾燥や製材をしたものをそのまま使ったのが無垢材です。

無垢材は調湿作用や芳香などの木本来の特徴を活かして利用することができます。(反対に集成材と呼ばれるものは数枚の板を接着剤で合わせ、表面はウレタン塗装を施してあったりします。)

無垢材は木をそのまま使っているため、ワックスを塗ることで表面になんの塗装もされていないものは水分でシミができやすくなります

また使っていくうちに摩擦などで木がもともと持っていた油分がなくなると艶がなくなり、傷や汚れも目立ちやすくなります。革製品を想像すると分かりやすいかもしれません。

また、無垢材は空気中の水分量によっては膨張したり収縮したりします。そのため木の反りが起こりますが、これは自然をそのまま使う上では仕方のないことでそれも含めて楽しむものでもあります。

ただしあまりにも反りがひどくならないようにケアは行っておいた方がいいでしょう。

今回ケアする「小さな森の倉庫」のカフェテーブルも若干!の反りがありました
今回ケアしていくテーブルはこちら

ちなみに「小さな森の倉庫」では3,000円でワトコオイルとみつろうワックスを使った塗装を行ってくれます。

最初だけお店にやってもらうのもありですが、使っているうちに定期的なケアは自分でやることになると思いますので思い切ってトライしてみてもいいと思います。

初心者も扱いやすいみつろうワックス

せっかくの天然木の無垢材であれば、ワックスも天然素材のものを使いたいものです。

みつろうワックスはミツバチの巣から取れる蝋成分と亜麻仁油などの植物油で作られる天然ワックスです。木材製品のほか革製品にも使えるので一つ持っておくと便利です。

みつろうワックスの特徴
  • 木材の表面に皮膜を作って保護する
  • 撥水機能
  • 塗り込むことで木材に浸透ししっとりとした艶が出る
  • クリーム状で伸びがいいため初心者でも塗りやすい
  • 色や匂いはほとんどない

今回は下記のみつろうワックスを使いました。容器がプラスチックフリーにアルミだったので選びました。

みつろうワックスパッケージ
アルミのシンプルなパッケージ
みつろうワックスの詳細
日本製。蜜蝋、菜種油、亜麻仁油のみ。
みつろうワックスの色味
ろうそくのような色味。見た目よりかなり柔らかいです

伸びが良く60gと小振りの量でしたが結構余りました。今回幅120cm×高さ60cmのカフェテーブルに使ったのは1/5〜1/4ほどでコスパはかなりいいです。

塗っている時もベタつき感はあまりなく、乾燥後は油が含まれているとは思えないほどサラッと仕上がりました。100%天然素材にも関わらず使用期限は2年ほどと長いのも助かります。

ただし、みつろうワックスはうちの近所ですぐ買えるものではないためネット購入になります。

私の場合は保湿クリームやみつろうラップを作るのにどちらにしてもみつろうビーズもネット購入しているので包装や輸送コストも考えて次回からみつろうワックスも作ったほうがサステナブルだなぁと考えています。

色々使えるみつろうビーズ

みつろうワックスの使い方

まずは準備するものを揃えます。

みつろうワックスを塗るのに準備するもの

準備するもの
準備するもの
  • みつろうワックス
  • 握りやすいサイズのコットンなどの古布やウエス2〜3枚

ウエスはあまり大きすぎると塗りにくいです。みつろうワックスをつけてクルクル塗っていく作業が続くので握りやすい大きさのものを用意してください。

みつろうワックスの容器にウエスを直接つけたくない人はスプーンなどですくってウエスにつけてください。

ただスプーンですくうと厚みがでて均一に塗りにくかったわ……

みつろうワックスを塗る手順

では早速塗っていきましょう!

みつろうワックスは油分です。火気に注意して行ってください

今回塗っていくのは先日購入した杉の一枚板を使った天然木のカフェテーブルです。

使い始めのケアとなりますが、定期的なケアもやることは変わりません。初めてやる場合はテーブルの裏など目立たないところからやって練習しましょう。

ムラは多少できますが、あまりにひどいムラでなければ時間と共に馴染んで消えます。あまり恐れず思い切りやってみてください。

あまり失敗もしないみつろうワックス
  • STEP1
    乾拭きする

    これまでしばらく使ってきた家具であれば、ホコリや汚れが溜まっているかもしれないのでウエスで全体をしっかり乾拭きしてください。新品の場合も軽く拭いていきましょう。

    もし気になる傷やへこみがあればやすりをかけるなどしておいてください。

  • STEP2
    ウエスにみつろうワックスをつける

    クルクルと円を書くようにウエスに薄くみつろうワックスをつけます。クルクルやったほうが均等にウエスに広がりつきます。

    ウエスに均等につける
    ウエスに均等につけると透明になる
    スプーンを使うとムラができる
    スプーンですくって取ると厚みができてちょっとムラになりやすい
  • STEP3
    円を描くように塗る

    クルクルと円を描くように塗っていきます。この時できるだけ小さな円で塗っていったほうがムラができにくいです。

  • STEP4
    1時間放置して油を拭く

    全体を塗り終わったら1時間ほどおきます。その後油が浮いてくるので拭き取ります。油が浮くのが見えなくても拭いてみると油がウエスについてくるので分かりますよ!

  • STEP5
    24時間以上乾燥させて完了!

    24時間以上触らず乾燥させます。触ってみてベタつきがなく、さらっとしていれば完了です。

    おつかれさまでした!

みつろうワックスを塗り込んだウエスは必ず水に浸して捨てましょう。油分のため発火のおそれがあります。

みつろうワックス塗布前との比較

部屋の明るさが変わってしまって、写真では少し分かりにくいですが塗る前と塗った後の比較写真を載せておきます。色味が濃くなってしっとりした感じです。

梱包から出す
塗る前
塗ったあと
塗る前
塗った後
横から
塗る前
塗ったあと(これくらいのムラはすべてきれいに消えました)

無垢の感触そのままがいいからとワックスを全くかけない人もいるようですが、質感や肌触りは塗る前後でほぼ全く変わりません。

みつろうワックスの撥水効果

1日しっかり乾かした後、目立たないところにわざと水を落としてみました。しっかり撥水して、拭き取った直後は少しムラがありますが、しばらくすると完全に乾いてきれいになりました。

その後も醤油やらお茶やら順調にこぼしていますが、すぐにさっとふくだけでシミも残りません。

ただし、繰り返し拭いていればやはりみつろうワックスも剥がれてきますので、よく使ったり拭いたりする箇所だけでもみつろうワックスを塗る頻度を多めにしたほうがいいと思います。

気持ちよく使い続けるためにもみつろうワックスを使い慣れよう

特に使い始めたばかりの無垢の家具や床は汚れなどが気になって私も腫れ物に触るように気を遣っていました。日常使いする家具がこれではせっかくの天然素材もかえってストレスになってしまいます。

思い切って気持ちよく使うためには自分でいつでも必要な時にケアができるようにしておくことが一番です。

杉のテーブルは本当によく傷がつきますが、気になったものはやすりとみつろうワックスさえあればさっとこすって塗り直して乾燥させておくだけです。

長く使って経年変化を楽しめるのも天然木の魅力です。大事に思い切り使いましょう!

はなばた
はなばた

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今回使ったみつろうワックスはこちら
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