みかんの皮で油性ペンが落とせるというのは聞いたことがありましたが、なんとなく大してとれないんじゃないかなぁと思っていました。
先日友達からボンタンと思われる柑橘類を頂いたので、試しにガラスに書いた油性ペンが消えるかやってみました!
結論からいうと予想以上にきれいに消えます!
今の季節、寒いし除光液やエタノールを買いに外出したくはないけれど、こたつの上にみかんならある!という方は試す価値ありです笑
なぜ柑橘類の皮で油性ペンが消えるのか?
油性ペンは名前からも分かる通り、油溶性のインクです。油に溶ける、ですね。そのためクレンジングオイルや消毒用アルコールなどを使うと油が分離するため落とすことができます。
みかんやオレンジなどの柑橘類の皮は表面がプツプツしています。皮を折ってみるとそのプツプツがシュッと弾けていい香りがします。
これはリモネンという油になじむオイル成分が含まれているものだそうで、「オレンジオイル配合」と洗剤やハンドソープに使われているものもあります。
オレンジやレモンのエッセンシャルオイルもリモネンから抽出されています
このリモネンのオイル成分で油性ペンも消すことができるらしいのですね!
柑橘類の皮を使うときのメリットとデメリット
皮を使うメリット
食べた後のみかんの皮やボンタンの皮なので、もちろん特にお金も買いに行く時間のコストもかかりません。
専用洗剤などを買うときのようにゴミがでることもなく、除光液やエタノールなどよりも安心で発火性もなく安全に使えます。
皮を使うデメリットと注意点
注意点もあるので、試す前に確認してみてください。
皮を塗りつけるだけで油性ペンを消す今回の方法は結構時間がかかります。30分くらいかかりましたが、詳細は後述していますので参考にしてください。
また、壁紙についた油性ペンにリモネンを塗りつけると壁紙に色素沈着してシミになる可能性があったり、オイルといっても液体のため衣類には染み込んでしまい使えないと思います。
柑橘系のオイルには光毒性があり、肌に紫外線があたると炎症やシミなどのダメージを受ける場合があります。使ったあとはしっかり洗って落としましょう。(参考リンク:AEAJ「柑橘精油に含まれるベルガプテン量の比較」)
今回は文旦(ブンタン・ボンタン)でやってみた
友達に頂いた柑橘類が何だったのかわからなかったのですが、サイズや皮、種の感じからネットで調べておそらくボンタンだろうと思われます。
写真を撮りそこねたので、上の写真はフリー写真から拝借したものですが、片手で持つのはちょっと心配なくらい大きめの柑橘類です。さっぱりした甘酸っぱさですごくおいしかったです
リモネンは柑橘類であれば大体含まれているはずなので、身近にあるものを使ってみてください。
ボンタンアメのボンタンはこの文旦のことだと今回はじめて知りました…
ガラスに書いた油性ペンを消す!
今回は上の写真のガラス瓶に白い油性ペンで書いたラベルを消します。もともとクエン酸水を入れていましたが、別用途で使いたいので消してしまいます。
書かれた油性ペンはこちら。よくある振って使うタイプです。
ではさっそく……
- STEP1リモネンを飛ばす
まずは皮を折ってリモネンを文字に向けてとばします。いい香りが部屋に広がります……。
- STEP2ぬりつける
皮をときどき折ったり、瓶に押し付けたりしながらリモネンを弾かせ、皮の表面でひたすらぬりぬりしていきます。
- STEP3分離してくる
数十秒で油性ペンが溶解して分離してきました!ほとんど力を入れてこすったりすることなく、ただ窓をふくイメージです。
落ちてきた部分は皮の裏できれいに拭き取れます。ときどき拭き取りながら続け…
20分後ほぼほぼ落ちてきました!
- STEP4完了!
トータル30分くらいかかりましたが、きれいに消えました!
結果:ボンタンの皮できれいに消えた!
ドラマを見ながら手元でぬりぬりし続け、すべて消してしまいました。よく見るとインクが濃ゆかった部分が少し残っていますが、気にならないところまで消せたので満足です。
最後の方で気づいたのですが、リモネンを塗ってしばらく置いてから拭き取るとするっと簡単に取れた箇所もありました!
他にもみかんの皮と重曹で自然派洗剤を作ることもできるらしいのでぜひやってみたいと思います!
みかんの皮洗剤はきっといい匂いするね
ボンタンは大きいので、余った皮はトイレに置き、時々リモネンを飛ばしていい香りを漂わせています。