発酵ジュースは出来上がってみると水を入れるだけなので簡単でおいしく毎日摂るのも苦ではありません。
寒い時期でも湯たんぽや浴室などで発酵させることができます。
発酵ジュースとは?
発酵ジュースとは果物や野菜を糖の力で発酵させた発酵食品です。酵素ジュースや酵素シロップとも呼ばれているようです。もともと野菜や果物についている酵母や乳酸菌を増やし液体に抽出させます。
発酵ジュースに向いている食材
もし家にこれらの食材があれば早速試せますよ!糖度が低い素材であってもこれらを掛け合わせて作ることで発酵しやすくなるようです。
- りんご
- パイナップル
- ぶどう
- トマト
- オレンジ
- にんじん
- いちご
- 梅
- キウイフルーツ など
パイナップル発酵ジュースを作ってみよう!
初心者はりんごが成功しやすそうだったのですが、この日りんご1個199円、パイナップル丸ごと1個199円だったので当然パイナップルにしました。
そしてこのパイナップル、かなり熟していたのでなんとほぼほぼパイナップルの芯だけで作ってみましたよ。
必要なものを揃えます。
準備するもの
- ガラス瓶(素材と水をいれても余裕ができるもの)
- 金属製のスプーン(木製は雑菌が入りやすいので避けます)
- 果物や野菜(今回はパイナップル)
- ミネラルウォーター(素材がしっかり浸かる量)
- 25℃前後の室温と70%くらいの湿度環境
ガラス瓶は発酵が始まるとブクブク泡が出てくるので、余裕をもった大きさを選びます。
果物などの素材は小さく切った方がエキスが抽出されやすいです。しかも今回はパイナップルの芯を使ったのでかなり小さく刻みました。
糖度援軍として使った実の部分は切った時にもろく崩れてしまったところのみです。
発酵ジュースの作り方
- STEP1ガラス容器を消毒
まずは沸かしたお湯を瓶に入れて5分ほど放置し消毒します。使うスプーンも一緒に入れて消毒します。
- STEP2素材を入れる
消毒したら中のお湯を捨て、あらかじめ小さく切っておいた材料を入れます。
- STEP3ミネラルウォーターを入れて放置する
素材がしっかり浸かるまでミネラルウォーターを注ぎ蓋をのせたら2日ほど放置します
- STEP4発酵1日目。1日に最低1回は混ぜる
写真は放置してから1日がたった頃です。気温高めだったので実は半日くらいですでにブクブクしていました。下からシュワシュワ気泡が上がっていくのが見え、耳を澄ますとまさに炭酸水のようなプクプクシュワシュワ音が聞こえます。
- STEP5発酵2日目。環境をみて冷蔵庫へ
丸2日経ったら発酵度合いもかなり進んできます。気温が33℃ほどに上がったので一時的に冷蔵庫へ入れましたが発酵は続きました。
- STEP6素材を濾す
素材が腐りやすいためしっかり発酵した後は濾します。空いている容器を熱湯消毒しておきジュースだけを取り出します。さらしを使うとしっかり絞れます。
- STEP7完成
砂糖なしでも立派にできました!見た目と香りはパイナップルジュースです。濾した後も発酵は続いています。
発酵の進みすぎや失敗のサイン
甘い匂いがしなかったり、白い膜が張っている場合は発酵しすぎのようです。嫌な匂いや緑のカビなどあったらあきらめて捨てましょう……。
パイナップル発酵ジュースを飲んでみよう!
発酵ジュースはお好みで色んな摂り方ができます。
- そのまま飲む
- 炭酸水割り
- お酒で割る
- 豆乳割り
- 野菜や果物のジュースで割る など
私は炭酸水割りがとても気に入りました!普段甘い飲み物は飲まないので、炭酸水もポッカレモンで割るくらいでしたがちょうど飽きていました。
このパイナップルの発酵ジュースで割ると甘くなく香りも楽しめる……やり過ぎはなんでも良くないので飲むのは1日1杯くらいですが、色んな素材で作って味変を楽しめそうです。
発酵ジュースの消費期限
私は少しずつ飲んでいたので10日くらいは冷蔵庫においていましたが大丈夫でした。環境や素材にもよるかもしれません。
それにしても最後までずっとシュワシュワ発泡し続けていて、開けるたびにプシュッと爽快な音をたてていました。
丸ごとパイナップルを買ったなら……今回出たゴミ
パイナップルの丸ごと買いでゴミもほぼ出すことなく、今回色んな事ができたのでとてもおもしろかったです。機会や環境があればぜひ試してみてください。
出たゴミはゴムだけ
今回買ったこのパイナップル、最後に出たゴミはこのタグを引っ掛けているゴムだけで済みました。
最近はバナナすらプラスチックの袋に入れられていますが、パイナップルはさすがにこのまま鎮座していました。タグは紙だったのでリサイクル行きです。
皮はコンポストへ
皮は厚そうに見えましたがよく熟していたので柔らかく、小さく切って段ボールコンポストへ。
繊維質なところもありましたが、うちの絶好調のコンポさんのおかげで1週間ほど経った今もう元の姿は見えません。
コンポストはハードルが高く思えてしまうかもしれませんが、段ボールコンポストであれば手軽に挑戦でき、一度作れば手間もほとんどかからないのでおすすめです。
パイナップルの葉は鑑賞用にして南国を感じてください
葉は水に差しました。根が出てきたら土に植え替え3年で実がなるそうです。観賞用として楽しみつつ待とうと思います。暑いうちは1日1回水を変えます。
トゲトゲして地味に痛いので尖っている部分は切っても大丈夫です。毎日見ているとかわいくなってきます。
果肉は生だけでなくドライフルーツにも
今回の発酵ジュースではほぼ芯だけ使ったので果肉はかなりたくさんありました。生で保存しても一気には食べられないので半分は乾かしてドライフルーツに。
熟し切って水分多めだったので完全なドライは難しく、30℃以上の日で3日半ほど乾かしてセミドライ状態に。
ねっとりしてとてもおいしく、冷蔵庫で2週間ほど持ちました。冷凍すればもっと長く楽しめます。
濾したあとの芯はお菓子作りに
発酵ジュースを作って濾した後の芯部分は発酵後水分を含んで柔らかくなっていたのでさらに小さく刻んでスティックケーキにいれました。
芯でも刻めばガシガシした歯触りもほとんど気にならずおいしく食べらました。
発酵ジュースはこれからも定期的に色んな素材で作って効果を検証したいです!