リップクリームを手作りというと、ちょっとおじけづいてしまいませんか?私もやってみる前はそうでしたが、今では年に1、2回ほどみつろうで手作りしています。
作り方は材料を「溶かす」「混ぜる」「容器に入れる」の3ステップで完了します。材料が揃えばいつでもすぐにできるのでぜひトライしてみてください。
みつろうってなに?
みつろうはハチが巣をつくるときに分泌する「ろう」です。その「ろう」から不純物を取り除き、みつろうとして化粧品やろうそく、コムハニーなどの食用としても活用されています。
ハチの巣の材料が「ろう」ってちょっとふしぎ!
未精製みつろうと精製みつろう
手作りコスメでも使われるみつろうには精製度合いによって「未精製みつろう」と「精製みつろう」があります。
それぞれメリットやデメリットがあるので自分に合う方を使ってみてください。(参考:アロマライフスタイル「ミツロウ(蜜蝋)選び方・使い方ガイド。未精製と精製の違いは?」)
未精製みつろう
ゴミなど、取り除く不純物を最小限に精製され、自然に近い状態を残したみつろうです。
精製みつろう
不純物、色や香りを徹底的に取り除いたものです。均一で安定したものを作りたいときに使われます。
みつろうリップクリームの作り方
まずは材料と道具を準備しましょう。道具は必ずしも下記のものに限らず、安全に使えるものであればおうちにあるもので代用してみてください。
準備するもの
今回は回転式のリップクリーム容器で約3本分作ります。
<材料>
- みつろう 3g
- オリーブオイルなど植物性オイル 10〜12g
- エッセンシャルオイル(お好みで)
<道具>
- 耐熱容器
- マドラーやお箸
- 鍋
- リップクリーム容器
みつろう 3g
今回は未精製のものを使いました。化粧品に使えるグレードのものをご用意ください。フレーク状のほうが溶かしやいのでおすすめです。
オリーブオイルなど植物性オイル 10〜12g
植物オイルの量で固さが決まります。夏は溶けやすくドロドロの塗り心地になってしまい、冬は寒さで固まると唇に塗りにくいです。
- 夏:少なめの10g
- 冬:多めの12g
など、調整してください。
アルガンオイル(フランス・オーガニックコスメ【CODINA(コディナ)】など)が使用感も良くおすすめですが、今回は用意がなかったためオリーブオイルを使っています。
ベタつきが強いので、好みに応じて下記オイルをご参考ください。
今回はオリーブオイルのほかにシアバターも入れました。
お好みで!
エッセンシャルオイル(お好みで)
みつろう、植物オイルも同じですが、化粧品グレードで信頼できるメーカーのものを使います。入れなくても大丈夫です。
湯せんできる道具(鍋・耐熱容器・マドラー)
みつろうを湯煎で溶かします。
耐熱容器はリップクリーム容器に注ぎやすいものを用意します。マドラーはガラス棒や竹串、お箸などでOKです。
お知り合いはホットプレートで湯せんしていました!
少し時間はかかりますが、問題なくできますよ!
リップクリーム容器 3本
今まで使っていたリップクリームの容器を再利用できます。みつろう液が余ったときのために予備の小さな容器も用意しておくといいかもしれません。
みつろうリップクリームの作り方手順
さっそく作っていきます!
下記では詳しく書いていますが、やることは「溶かす」「混ぜる」「容器に入れる」の3ステップです。
- STEP1材料を耐熱容器に入れる
すべての材料をはかり、耐熱容器にいれます。
- STEP2湯せんにかけて溶かす
お湯をはった鍋に耐熱容器を入れ、弱火でじわじわ溶かします。ときどきかき混ぜます。
熱しすぎると有益成分が失われるため注意してください。
- STEP3よく混ぜる
火をとめ、最後にガラス棒などを使ってしっかり混ぜます。エッセンシャルオイルを入れる場合は、湯せんからおろして入れてください。
- STEP4容器に入れる
固まらないようにすばやく容器に入れます。
空気が入り空洞になることがあるので、少しずつ注ぎつつ容器をテーブルにトントンと軽く打ち付けながら流し込んでください
冷めると上部の表面がへこんでくるので、表面張力を利用して結構ぷっくりなるまで入れて大丈夫です。
- STEP5固める
季節にもよりますが、1〜2時間放置して冷ましたら完成です。おつかれさまでした!
片付ける際の注意
みつろうはそのまま排水溝へ流すと固まってつまりの原因になります。柔らかいうちにウエスや新聞紙、ティッシュなどできれいに拭き取って捨ててください。
もし固まってしまったらもう一度湯せんに戻し、
拭き取りやすくすればOK!
あわてないで行ってくださいね
手作りみつろうリップクリームの使用期限
防腐剤などを入れていないので2、3ヶ月くらいで早目に使い切ったほうがいいですが、私は冷蔵庫にいれて半年くらいは問題なく使っています。
様子を見ながら変な色や匂いを感じたら使用を中止してください。
キャリアオイルにもこだわって楽しくつくろう
慣れてしまえばリップクリームも料理感覚で15分くらいで作ってしまえるようになります。
みつろうのほかにもキャリアオイルは種類も豊富なのでいろいろ試してみるとおもしろいと思います。
なかでもフランス・オーガニックコスメ【CODINA(コディナ)】のオルガンオイルはリップクリームはもちろん、顔や髪にも直接つかえるオーガニックオイルとして人気です。
今回はオリーブオイルを使っていますが、おそらく少し重たく感じる人もいると思います。オルガンオイルであれば、サラッとしてベタつきが少なく使いやすいです。
ほかにもキャリアオイルの鉄板スイートアーモンドオイルや甘い香りで癒されるココナッツオイルなど、色々使ってお気に入りの組み合わせを見つけてみてください!